ご挨拶

新川崎ベンチャー大賞への想い

― ご挨拶に代えて -




川崎市は、かつての重厚長大型産業の製造拠点が研究開発拠点へと転換し、市内には400を超える研究機関が立地し、最先端の研究開発都市として成長し続けています。
とりわけ新川崎地区は2000年に慶應義塾大学のK2タウンキャンパスが開設されて以来、最先端の研究者・技術者約2万人が集う日本有数のイノベーションクラスターとして発展しています。

この地区の一翼を担う川崎市の「かわさき新産業創造センター(KBIC)」は2003年に開設され、次代を担うスタートアップ企業のインキュベーション施設として産学連携・産産連携による新たな価値創造の受け皿となってきました。
さらに、2012年には大型クリーンルームを備えたナノ・マイクロ産学官共同研究施設NANOBICが開設され、今年7月に東京大学とIBMにより米国外では、欧州に次ぎ世界で2番目となるゲート型商用量子コンピューター「kawasaki」が設置されました。
また、私たち指定管理者共同事業体が運営を開始した2018年には、産学交流・研究開発施設AIRBICが竣工し、2019年1月からオープンイノベーション拠点として供用が開始されました。私たちが運営を任されているインキュベーション施設だけでも50社以上のベンチャーが入居して日々研究開発を続けています。
さらにこの新川崎地区には富士通やNEC、日本電産をはじめ大企業の研究機関も集積し、イノベーションの一大拠点形成が行われています。

私たちはイノベーションを支えるスタートアップの支援機関として、また応援団として、企業の皆様の挑戦を鼓舞すべく「新川崎ベンチャー大賞」を企画いたしました。
このコンテストには、新川崎にもっと多くのイノベーターの皆さんが集っていただきたいという希望も込められています。

川崎市内の企業はもちろん、川崎に何らかの関りを持つ全国の企業の皆様にも「集え新川崎に」を合言葉に、是非皆さんの革新的な事業を応募いただければ幸いに存じます。




新川崎ベンチャー大賞 実行委員長
公益財団法人川崎市産業振興財団 理事長
三浦 淳